日鉄精密加工のカップリング(油井管継手)事業は一貫してエネルギー産業に貢献しています。
半世紀以上にわたる実績で、石油メジャーの厳しい検査基準をクリア。高機能・高性能化と環境対応を推進しています。
石油・天然ガス開発は近年、陸上、海底ともに地下8,000mにも及ぶ深井戸化しており、油井管継手には高強度、高耐腐食性、高気密性などが要求されています。その製造には特殊合金継目無鋼管に特殊精密ネジ切り加工と全自動表面処理を組み合わせた高度な技術が不可欠となっています。日鉄精密加工の油井管用継手は、世界最大の油井管メーカーである日本製鉄株式会社の油井用パイプの継手として納入され、国際的にも高い評価を得ています。昭和45年(1970年)にはいち早くアメリカ石油協会(API)の認定を取得しました。平成21年(2009年)からは環境配慮型油井クリーンウェル用継手の製造を開始しました。
平成7年(1995年)には業界で初めてISO9002の認証を取得。平成21年(2009年)にはISO9001:2008への移行を完了しました。また、平成20年(2008年)にはISO14001:2004の認証を取得し、環境負荷の軽減及び改善にも取り組んでいます。
日鉄精密加工のカップリング工場の主な機械設備です。
名 称 | 台 数 |
鋸盤・前加工専用機 | 81台 |
NCネジ切機 | 69台 |
燐酸処理装置 | 2式 |
非破壊検査機 | 5台 (マグナ4台、ザイグロ1台) |
塗装設備 | 1式 |
1987年に「API 5CT」の使用認可を取得。
石油メジャーの検査官による厳正な立会い検査でも、日鉄精密加工の技術が世界でもトップクラスにあることが認められました。